私たちは「持ち過ぎ」なのです
私たちは「持ち過ぎ」なのです
失うことの怖さから、嘘をついてしまうことがありますね。
嘘をついたときのことを思い出してみてください。
ついた嘘を守ろうと必死になりますよね。
バレるかも…と不安になったり、恐怖さえ感じることも…。
嘘がバレてもバレなくても、嘘という負い目を持っていることは自分自身が一番わかっています。
ヨガ八支則の「サッティア」は「嘘をつかない」です。「ヤマ」(社会的にしてはいけない規則)の一番目にあります。
どれほど小さくても、嘘をついてしまうと心に負い目を抱えて、余分なエネルギー(プラーナ)を流出してしまいます。
嘘をつかなければ、そんなエネルギーの流出はないわけです。
嘘をつくのは、自分のもの――仕事、家族、恋人、友情、プライド、地位や金品など、それらさまざまなものを守るためです。
失うのが怖いから、嘘をつく。
だから、嘘をつけばつくほど、自分のものを守ろうとすればするほど、この嘘がバレたら自分は生きていけなくなる、とすら思い込むようになります。
ついた嘘に縛られていくのです。
一度、「私は嘘をつかない」と決めてみてください。
「嘘をつかない」ことを意識するだけで、これまでいくつも、こんな時に嘘をついてきた!ということに気づくでしょう。
その嘘を守ろうとしている自分にも、使ってしまっている余分なエネルギー(プラーナ)にも気づくはずです。
もちろん、自分が守りたいと思っているものも、ハッキリとわかるでしょう。
いろいろなものを持てば持つほど、それらを手放すことは怖くなります。
でも、持っているものが少なければ、失う怖さも少ない。
そもそも、私たちは「持ち過ぎ」なのです。
「でも、愛する家族や大事なものを捨てることなんてできません!」
「それならヨガの道を極めなくていい!」と思いますか?
「持ち過ぎ」と言っても、いますぐ大事なものを捨てなさい、というわけではありません。
大切なのは、手放すという行動ではなく、「手放すことへの恐怖をなくす」ことなのです。
yogi vini