呼吸に意識を向けてみましょう
呼吸に意識を向けてみましょう
生きていくために、私たちは呼吸をし続けていかねばなりません。
呼吸は「気」(プラーナ)を身体に取り入れるという、非常に重要な役割もしています。
しかも、鼻の穴のどちら側で呼吸をしているか、というだけで「気」の流れが変わるのです。
そんな大事な動作なのに、私たちは「さあ、今から呼吸するぞ」なんて考えず、無意識に呼吸をしています。
ところで――あなたは朝、スッキリ目覚めていますか?
ちゃんと眠ったはずなのに身体がだるいなぁ、と思っている方は、眠る前に次のような呼吸法をやってみてください。
まず、左の鼻の穴を指で押さえて、右側だけで息をゆっくり吐いて吸って、を数回繰り返してみてください。
次に、右の鼻の穴を押さえて、左側で同じように数回、呼吸をします。
指を放すと、すーっと鼻が通った感じになりますし、頭もスッキリするはずです。
翌朝、とても起きやすくなると思いますので、試してみてください。
私はこの呼吸法のおかげで、毎日目覚まし時計やアラームに頼らず、起きることができています。
最終的に空気は肺に行くのだから、左右どちらの鼻の穴から入ったっていいじゃないか、と言われるかもしれませんね。
それなら、鼻の穴は一つでいいと思いませんか?
二つあることに、ちゃんと意味があるのです。
右の鼻からの呼吸は交感神経に作用するので、心身が活動的になります。
左の鼻からの呼吸は副交感神経に作用するので、リラックスできます。
私たちは通常、この左右の呼吸を交互に切り替えていると言われています。
左右の切り替えがうまくいかないと、交感神経と副交感神経のバランスが悪くなり、心身に不調が現れることが多くなります。
逆に、意識して右と左で交互に深い呼吸をすれば、自律神経のバランスを整える助けになるのです。
「鼻がいつも詰まっている、詰まり気味」という方は呼吸も浅くなりますので、交感神経が必要以上に刺激され、ストレスもたまります。
先ほどの呼吸法で鼻の詰まりが解消できる場合もありますし、心身を整えるためにも、ぜひ、呼吸法を普段の生活に取り入れてみてくださいね。
yogi vini